Webマーケティングでは、専門用語がたくさん出てきますよね。
一般的なものは覚えていても、新しい概念や新しい技術が生まれ、耳慣れない言葉が増えていきます。
この記事では2019年現在までの最新用語を含む用語集をお届けします。
ぜひ、辞書代わりにご活用ください。
1. MAで使う用語
API(Application Programming Interface)
ソフトの連携機能。他ソフト間での機能の共有。
例)名刺管理ソフトとMAの連携など。
DKIM(Domainkeys Identified Mail)
電子メールの送信者(ドメイン)と、 メール本文の正当性(途中経路で改ざんされていない)を認証することができる技術です。
詳しくはこちらをご参照下さい。
DNS(Domain Name System)
ドメインとIPアドレスを対応付けて管理するシステムのこと。
GDPR(General Data Protection Regulation)
EU一般データ保護規則。ヨーロッパでの個人情報取得に対する制限。IPアドレスやCookieのようなオンライン識別子も個人情報とみなされる。GDPRに従わない場合、制裁金が発生する可能性があります。
詳しくはこちらをご参照下さい。
SPF(Sender Policy Framework)
電子メールの送信者(ドメイン)を認証することができる技術です。
詳しくはこちらをご参照下さい。
SSL(Secure Socket Layer)
「通信内容を秘匿する暗号機能」と「通信相手の真正性」「通信データが改ざんされていないか検知する機能」からなる、サーバ―PC間の通信を安全に行うためのプロトコル。
オプトイン
ユーザーが自らの行動により、メルマガ等を受け取ることを承認した状態。またはその行為。
オプトアウト
オプトイン状態にあるユーザーがその状態を解除すること。メールの拒否など。
セッション
Webサイトを訪れたユーザーの流入から離脱までの一連の流れ。アクセスからブラウザを閉じるまでが1セッションですが、開いたままにしたり時間がある程度経過した際には別のセッションとして扱われる。
ダッシュボード
様々な情報源からデータを集め一覧表示する機能やソフトウェア。
ヘッダ(header)
Webページの上部に位置し、どのページでも常に共通して表示される部分。会社のロゴやグローバルナビゲーションなど表示します。
フッタ(footer)
Webページの下部に位置し、定型の情報が表示される部分。ページ情報・著作権・サイトマップなどを表示します。
リダイレクト
特定のページから来たユーザーを別ページに転送すること。
2. マーケティング用語
ABM(Account Based Marketing)
顧客・見込み客データを統合し、マーケティングと営業の連携によって、定義されたターゲットアカウントからの売上げ最大化を目指す戦略的マーケティングのこと。
BANT
「Budget(予算)」「Authority(決裁権)」「Needs(ニーズ)」「Timeframe(導入時期)」の4つの頭文字をとったもの。法人営業質問の基本ヒアリング事項。
訪問するか、電話を掛けて相手と1対1で会話しないと判らない項目なので、マーケティング部門でなく営業の管轄で管理することが多い。
BI(Business Intelligence)ツール
企業の持つ顧客データを収集して分析するツール。
CAC(Customer Acquisition Cost)
1顧客を獲得するためにかかった営業及びマーケティングの費用。
CPA(Cost Per Acquisition)
1CVあたりの獲得コスト(広告費用 ÷ コンバージョン数)
CPC(Cost Per Click)
1クリックあたりの広告コスト(コスト ÷ クリック数)
CPM(Cost Per Mille)
1,000回表示あたりの広告コスト。
CRM(Customer Relationship Management)
顧客との関係を構築にするためのマネジメント手法あるいはマネジメントシステムのこと。顧客情報管理、顧客関係構築、顧客管理とも呼びます。
CTR(Click Through Rate)
クリック率(クリック数 ÷ 表示回数)。
CTs(Click Through)
クリック数。クリックされた回数のこと。
CVR(Conversion Rate)
CVにどれくらい至っているかを示す指標(CV数 ÷ 流入数)。
EFO(Entry Form Optimization)
入力フォームの手間・面倒ごとを減らし、入力完了できるように最適化すること。
IMP(Impression/インプレッション)
広告の表示回数。広告の効果測定で使う。1回広告が表示されると1インプレッション。
KGI(Key Goal Indicator)
ビジネスの最終目標を定量的に評価するための指標。
KPI(Key performance indicator)
目標の達成度を評価するための重要業績評価指標。事業内容によっても異なりますが、Webサービスの場合の指標には代表的なものとして見込み客獲得件数、顧客一人あたりからの利益率、などがあります。
LPO(Landing Page Optimization)
ランディングページが目的としている成果につながるよう、様々な工夫を施し最適化すること。
LTV(Life Time Value/顧客生涯価値)
1顧客あたりの、取引開始から終わりまでの総利益を算出した金額。
MQLs(Marketing Qualified Leads)
マーケティング部門が創出したホットな見込み客。インサイドセールスがニーズを確認し、案件になりそうならば営業に引き渡す。
ROI(Return On Investment)
投資したコストに対して、どのくらいの利益があったのかを計算する指標(利益÷コスト)。
ROAS(Return On Advertising Spend)
投資した 広告費用に対して、どのくらいの売上があったのかを計算する指標(売上÷コスト)。
SEO(Search Engine Opitimization/検索エンジン最適化)
検索エンジンで特定のキーワードで調べた際に上位に表示されるようにする手法のこと。
基本的にユーザーは、検索サイトでキーワードを入れ、その検索結果からWebサイトを訪れます。多くのユーザーに訪問してもらうためには上位表示が必須であり、そのためにはSEO対策が欠かせません。
SEM(Search Engine Marketing)
検索エンジンからWebサイトに訪れる人を増やすための手法のことを指します。代表的な手法としては「SEO」「リスティング広告」があります。
SFA(Sales Force Automation)
営業支援システムのこと。営業のプロセスや進捗状況を管理し、営業活動を効率化するためのシステム。
STP戦略
マーケティング戦略の基本的なフレームワーク。まず市場を細分化(セグメンテーション)し、次にその中からフォーカスすべきターゲットセグメントを決定(ターゲティング)し、そしてターゲットセグメントに対して、ベネフィットを宣言する(ポジショニング)。
SQLs (Sales Qualified Leads)
営業や代理店の日頃の営業活動で発掘した見込み客、またはインサイドセールスが営業に引き渡す見込み客。購入要件が明確になっている。
TOFU(Top of Funnel)
購買プロセスの最初期ステージのこと。マーケティングファネルにおいて、一番上にあることからTOFUと呼ばれる。認知・情報収集段階。
MOFU(Middle of Funnel)
課題を特定した見込み客が位置するステージ。課題を解決する方法を求めて、熱心に調査を行っている見込み客(リード)が存在する段階。この段階にある見込み客に対しては、事例集、製品カタログなど課題解決となるようなオファーを提供することが有効。
BOFU(Bottom of Funnel)
購買に非常に近い見込み客のこと。購買プロセスにおいて新規顧客となる直前の段階を指す。BOFUの見込み客は課題を特定し、ソリューションを探し回っている状態にある。
UI(User Interface)
PCやスマートフォンで見る画面のデザインや配置など、目で見られる情報を伝える手段。使いやすさや見やすさを指すことが多い。
UX(User Experience)
WebサイトやWebサービスを通じて得られる顧客体験。感動や満足度を指すことが多い。
カスタマージャーニー
顧客のサービスとの認知から接触、購入に至るまでのプロセスのこと。
キャズム理論
イノベーター理論でイノベーターからアーリーアダプターを初期市場、それ以降をメインストリーム市場と分類し、初期市場からメインストリーム市場に移行する際の溝(キャズム)をどう超えるかを定義した理論。
ゲーミフィケーション
ゲームに使われている要素をゲーム以外に応用すること。マーケティングでいえば、ポイントやレベルなどを導入しているものがこれに含まれる。
デジタルマーケティング
電子メディアを通してブランド、商品のプロモーションを行うこと。Webサイトだけではなく、アプリ、Eメール、SNS、LINEクーポンなど様々な手法を含む。
デマンドジェネレーション
営業機会の創出。獲得、育成、絞り込みをまとめた言葉。
ネイティブアド
メディアに表示される際に、デザイン・内容などが通常のコンテンツと一体化して見える広告のことです。広告感満載のバナー広告だとクリックしないというユーザーでも、ネイティブアドならコンテンツに溶け込んで見え、クリックしてもらえる可能性があります。
ペルソナ
ターゲット属性の中で特に重要で、特徴を持たせた架空ユーザー。ターゲット設定よりも更に細かくリアルに設定する。マーケティングにおいて重要な指標を作り出す。
フリーミアム
基本的なサービスや機能は無料で提供し、より高度な機能や仕組みは費用を課金する仕組みのビジネスモデル。
マネタイズ
無料サービスにおいて顧客を満足させながら収益を上げる方法のこと。収益事業化。本来は金属から貨幣を鋳造するという意味の英単語。
メタタグ(meta tag)
そのページ全体の説明をするタグ。検索エンジンやブラウザ、ソーシャルメディアに向けて書くもの。
リスティング広告
Yahoo、Googleといった検索エンジンで特定のキーワードが検索されたとき、検索結果に連動して表示する広告のことで「検索連動型広告」とも呼ばれます。キーワードごとに広告出稿が可能なため、ユーザーのニーズにターゲティングできるのが特徴。
ワイヤーフレーム
WebサイトやWebサービスを構築時につくる設計図。「何を・どこに・どのように」画面に配置するかレイアウトする。
3. IT・ビジネス用語
ACV (Annual Contract Value)
年間発注額。契約が1年以上の場合、顧客が12ヶ月間で支払う金額。
ARR (Annual Recurring Revenue)
年間定額収益。月間定額収益を12倍で算出するケースが多いが、単発的なサービスやコンサルからの収益は含めない。
BtoC(Business to Consumer)
企業が一般消費者を対象に商取引を行うビジネスモデル。
BtoB(Business to Consumer)
企業が企業を対象に商取引を行うビジネスモデル。
BtoBtoC
企業と消費者のやり取りを支援したり促進したりするビジネスモデル。
DtoC(Direct to Consumer)
流通業者などの他社を介さず、商品を製造する企業が自分たちで直接商品を売るビジネスモデル。
Churn(チャーン)
退会や解約を意味する。
Customer Success(カスタマーサクセス)
プロダクトやサービスが正しく活用され、顧客がその価値を得られていることをプロアクティブに把握し、徹底していくアプローチ。
GAFA
米IT大手4社の頭文字をとって総称する呼称。Google、Amazon.com、Facebook、Apple Inc.
Inside Sales
電話やオンラインで行う営業手法、その組織のこと。主に2パターンあり、マーケティングとセールスの中間で見込み顧客の精査・育成を行い商談機会の創出を行うケースと、訪問せずに契約・クロージングまで行うケースがある。
MRR (Monthly Recurring Revenue)
月間定額収益。年間定額のサービスを提供している場合、その額を12で割るケースが多い。
NPS (Net Promoter Score)
顧客ロイヤルティ(企業やブランドに対する愛着・信頼の度合い)を数値化する指標。
実際に顧客の声を直接聞いて、そのデータを数値化することで得られる。顧客に「このサービスやプロダクトをどの程度知り合いに勧めたいと思うか?」と質問をし、0-10の点数で答えてもらうというやり方がある。(10 是非勧めたい、0 全く勧めない)
Outbound Sales(アウトバウンド)
営業チームが潜在顧客にアプローチをかけること(電話やメールでの営業、テレマーケティング等)
SaaS(Software as a Service)
クラウドで提供されるサービス。パッケージで販売されているものではないもの。Webブラウザを通してシンクライアントで利用するソフトウェア。
Self Serve
登録からサービスの利用開始までの一連の流れを、営業やカスタマーサポートなどを介さずに顧客が自分自身で行うこと。
クラウドソーシング
不特定多数(crowd)に業務委託(sourcing)する業務形態のこと。
サブスクリプション
買い切り型ではなく、使用期間に対して料金を支払う利用形態のサービス。
デザイン思考
デザイナーがデザイン業務で使う思考方法のプロセスを活用して、人々の無意識下にある欲求を探り当てることによって、新しいアイディアやサービスのあり方などを考える思考メソッドのこと。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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